SEIKOの人気ダイバーズウォッチ言いたい放題【ツナ缶・スモウ・サムライ】

SEIKOの人気ダイバーズウォッチ言いたい放題 アイキャッチ モノコム的コラム

【SEIKOダイバーズが気になる人へ】

今回は世界的に人気のあるSEIKOダイバーズウォッチを元時計屋の個人的視点で言いたい放題で解説します。

個人的にSEIKOのダイバーズウォッチがめちゃくちゃ大好きなので、やや贔屓目なところもありますがSEIKOダイバーズに興味のある方に少しでも参考になればと思い記事にしました。

「こだわりのダイバーズウォッチが欲しい」という方はぜひ一度チェックしてみてください。

人気No.1『ツナ缶』

セイコー SBBN031 公式サイト引用出典:seikowatches.com

写真:マリーンマスターSBBN031

世界的に人気のあるSEIKOダイバーズウォッチ『ツナ缶』

ツナ缶とはファンが付けたニックネームで、型番で言うと「SBBN031」や「SBDX013」など時計に丸いプロテクターが備わっているすべてのモデルをツナ缶と呼んでいます。

SEIKO公式記事参照⇒異名を持つ時計たち。

とにかく、

このツナ缶はデザインが絶品!!

なんと!、1975年にはもうこのデザインで発売されていたんです!!…信じられますか!?40年以上前にデザインされた時計が今でも最先端の時計と同じように販売されているなんて。

ツナ缶は本当に完成されたデザインのダイバーズウオッチなのです。

■ デザインの特長

何と言っても丸くズドンとした独特のフォルムが最大の特長であって、最大の魅力でしょう。

外観が丸くなっている理由は、時計をショックから守るためのリング状のプロテクターがついているからです。

そのプロテクターは外胴(がいどう)プロテクターと呼ばれ、時計本体を守る役割だけでなく回転ベゼルが不用意に動いてしまわないような役割も持っています。そして外胴プロテクターには回転ベゼルを指先で操作しやすいように右上と左下だけ一段下がっている形状になっているのも格好いい。

セイコー ツナ缶 外胴プロテクター出典:Amazon

見た目はゴツいのですが、ツールとしての機能美に溢れているのが素晴らしい。

現在のツナ缶の時分針は一部の限定モデルを除いて昔ながらの個性的なデザインから現代的なスマートなデザインに変更されました。この時分針については色々な意見があると思いますが、腕時計にラグジュアリー感を求められる時代になっているので世界的な販売戦略には正解なのかもしれません。

ラグスポ(ラグジュアリースポーツ)として時計を着けるなら新デザインの時分針が◎

そしてストラップを固定するラグは時計裏に隠れるようにデザインされており、さらに外観の丸みが強調される結果となっています。

好き嫌いはあると思いますが、このボテっとしたフォルムには独特の迫力があり遠目で見ても力強いオーラを感じます。

決してスマートではありませんが、見れば見るほど好きになれること間違いありません。

ツナ缶は私のイチオシ!!

このデザインにハマったら他のダイバーズウォッチすべてがスマートに見えます(笑)

 

とにかく独特の世界観に大満足!!

■ 装着感について

このツナ缶にはメカニカルからスプリングドライブ、クオーツまで幅広いムーブメントがあり、どれを選ぶか迷っている人もいるのではないでしょうか。

もしデザインが気に入って普段使いとしてツナ缶を買うのなら300m防水のクオーツモデルがいちばんおすすめです。

理由は着けごこちがいちばん良いから。

他のメカニカルモデルなどはケース裏の形状と重さにより腕に着けたときにやや収まりが悪い感じがありました。

でもクオーツモデルはケース裏も比較的にフラットになっているので着けごこちも良く、大きめダイバーズをはじめて購入する人でも気持ちよく使えると思います。

300m防水のクオーツモデルは着用感が良く普段使いにぴったりです。

大きなサイズですが着けごこちは良好です

セイコー ツナ缶 私物

・私物のツナ缶「sbbn017:生産完了モデル」
ちなみに私の手首周りは16cmも無いのですが時計がゴロゴロする事もなく着用感は上々。

でも「やっぱりメカニカルじゃないとイヤ!」っていう人は、とりあえず試着してみて着けごこちをチェックしてみることをおすすめします。

人によると思いますがサイズ以上にゴロっとした感じがするかもしれません。

モデルによりケース裏形状や重量バランスが違い、装着感が大きく異なります。なので試着をおすすめします。

■ 価格について

ツナ缶は数回のマイナーチェンジごとに価格が大きく値上がりしているのですが、本格的なダイバーズスペックや外胴プロテクター採用の超個性的なデザインを考えると納得のいく価格設定だと思います。

その中でもクオーツモデルは激安価格だと言っていいでしょう。

この価格帯でツナ缶のような本格スペックのダイバーズウォッチなんて他の時計ブランドどこを探しても絶対にありません!

でもサラリーマンにはやっぱり高い買い物なので、購入は量販店やネットショップでなど値引き販売されているお店がおすすめ。

どのモデルも10万円オーバーなので決して安くはありませんが、スペックやデザイン、造りなどを考えると激安。

 

満足感も高く、長く愛用できます!

さいごに、

ツナ缶は雑誌やネットでは好評ですが、ほとんどの人が「そんなバカでかい時計なんて着けれないよ!」って思っているとおもいますが大丈夫!実はとても着けやすいダイバーズウォッチ。

いちど試着してみて!格好良く腕に収まりますから。

コスパNo.1『スモウ』

セイコー SBDC083 公式サイト引用出典:seikowatches.com

写真:ダイバースキューバSBDC083

ツナ缶と同じくらい世界中で人気となっているのが『スモウ』でしょう。

スモウもニックネームで、SEIKOの型番では「SBDC083」や「SBDC081」になります。

2019年に大きなモデルチェンジがあり価格が上がってしまいましたが、コスパNo.1のダイバーズウォッチには違いありません。

■ デザイン

デザインはとてもクリーンで嫌味なところがありません、時分針も伸びやかでダイバーズウォッチとしてはシンプルなデザインとなっているのが特長。

そしてめちゃくちゃ細かな変更なのですが、分針と秒針が以前のモデルより長くなりビシッとインデックスに届くようになり、またべセルの数字もスマートなフォントに変更されています。この改善によりフェイスがグッと引き締まりめちゃくちゃ高級感がアップしています!

公式サイトでは真正面の写真ばかりですが、スモウは斜めから見たときが絶品なのです。

滑らかな曲面で構成されたケースやラグ、さらに逆スラントしたベゼルデザインが絶妙にバランスしています。さらに4時位置のリューズが大きさを感じさせず洗練された印象。

セイコー sbdc083 サイドより ベゼル逆スラントアップ 出典Amazon出典:Amazon

スーツにも良く似合い、上位モデルのSBDC061にも負けないくらい上品で上質感のあるデザインだと思います。

決して大げさではなくとてもスタイリッシュで上品な印象のダイバーズウォッチです。

社会人になって「少し時計にこだわりたい」って人にはこのスモウがイチオシ!一生モノとしても使えるメカニカルモデルだし、トレンドに左右されないクリーンなデザインだし、何と言ってもお洒落。

ロレックスやオメガのようなギラギラ感が苦手な人なら本当に一生モノとして愛用できると思います。

決して高級時計ではないけど、上質ではあります。

ただし、ちょっと残念なのはやはり上位モデルと比べると光沢感がやや安っぽいところ。曲面で構成されているので仕方のない事かもしれませんが、もっと硬質にキラッと輝けば最高でした。

スポーツとドレッシーのテイストを上手くミックスしたダイバーズ。

 

365日、どんなファッションにも使えるのがスモウの良いところ。

また今回のマイナーチェンジでムーブメントが新しく6R35になり、世界的にトレンドの長時間駆動のメカニカルムーブメントになり使い勝手が向上しました。(70時間)

■ 装着感について

サイズは決して小さくはありませんが、着けごこちは誰でも満足できるでしょう。

メタルブレスは至ってシンプル。とくにゴツゴツ感もあまりなく不満は無いと思います。

着けごこちは良くも悪くも普通。

■ 価格について

価格については時計マニアの私から見たら激安だと思うのですが…、もし私が普通のサラリーマンだとするとちょっと迷う価格かもしれません。

でも、妥協して5万円くらいの時計にするなら頑張ってスモウを選んだ方が幸せになれるでしょう。

スポーツ系の時計と考えるとやや高価ですが、オールラウンドで使えるラグジュアリーミックスな時計と考えればスーツでもジーンズでも格上げしてくれる絶品のアイテムになってくれると思います。

なのでお買い得の逸品。

オールラウンドで使う前提なら、Grand Seikoよりもお得かも!!

さいごに、

「大人っぽく落ち着いたダイバーズが欲しい!」って人にイチオシ。ガシッとした硬質なデザインではなく、柔なか”イナシ”を効かせたデザイン。

私が今めちゃくちゃ欲しい一本。欲しいー!!

孤高のデザイン『サムライ』

セイコー SBDY009 公式サイト引用出典:seikowatches.com

写真:ダイバースキューバSBDY009

この前でご紹介したツナ缶、スモウのどちらにもピンとこない人には、SEIKOらしくない?ほど大胆なデザインのダイバーズ『サムライ』なんていかがでしょうか。

このモデルはとにかくシャープ。

ケースもラグもさらに回転ベゼルまでどこもスパッとした直線的な造形になっています。

私もSEIKOの時計を数多く販売してきましたが、これくらい好き嫌いの出るデザインの時計は少なかかったと思います。

■ デザイン

文字盤やリューズ、ベゼルリングなどには細かな刻みのある立体的デザインになっており、スポーツと言うよりドレッシーな雰囲気のあるダイバーズウォッチでかなり上品で大人っぽい見た目。

SEIKOってふくよかなラウンドフォルムを得意としているのにケースも時分針もラグもすべてソリッド、まるで突然変異で生まれたようなデザイン。

個人的にはSEIKOらしくないダイバーズウォッチだと思います。

孤高な雰囲気が『サムライ』というニックネームにぴったり。

このモデルも正面から見ただけでは分からないのですが、ケースが逆スラントしていたりベゼルがケースより外に出ていたりとかなりの立体的造形になっています。

回転ベゼルのブラウンカラーもシブい。

SEIKO公式サイトでの写真では魅力がまったく伝わっていないのが残念。

こんなソリッドなダイバーズウォッチなんて探してもなかなか見つかりません。ぜひいちど時計店で試着してみて欲しい一本。

仕事中のスーツやジャケットスタイルなど上品なファッションに合わせやすいダイバーズウォッチです。ありきなりなビジネスウォッチなんか欲しくないって人におすすめ!

もし気に入ったなら迷わず即決でいいと思います。

大人の雰囲気があり、あまりドヤ感はありません。

 

孤高でお洒落なダイバーズ。

■ 装着感について

サイズは慣れるけど、やや重さがあるので装着感には好き嫌いが別れるでしょう。

200gほどあるので腕にずっしりとした感触が伝わり慣れるまでは腕が重く感じるかもしれません。しかしラグが短く装着感は上々。

ふだん時計をしない人には重さが気になるかも…。

■ 価格について

かなりお手頃な価格でサブの時計としても購入しやすいと思います。

採用されているムーブメントは廉価な4R系ですが、精度も耐久性も悪くなく長く愛用できるのは間違いありません。

ダイバーズウォッチもどんどん高級路線になっている現在では、めちゃくちゃお買い得だと思います。

 

お洒落でお買い得な価格、気に入ったら即決OK!

さいごに一言。このサムライは無国籍的な感じなので侍ではなくSAMURAI。

あとがき

ヨット ラグジュアリー感 フリー素材

今回はSEIKOの人気ダイバーズウォッチについて個人的な好みで選んでデザインや着けごこちなど色々お話ししてみました。

最近はスーツにも大きなサイズの時計を合わせることが普通になっているので、私のイチオシ『ツナ缶』をぜひ一度検討してみてください!

いつものファッションをラグジュアリーなスポーツイメージにしてくれるでしょう。

また、メタルブレスやシリコンベルト(ラバー系)が苦手ならレザーストラップに交換するのもアリ。

私は革ベルトに着け替えて愛用しています

セイコー ツナ缶 私物アップ

ツナ缶めちゃくちゃいいです!

 

あなたも個性的ダイバーズを楽しんでみませんか!

 

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